今年のロードレース世界選手権が開催されたのは、東アフリカに位置するルワンダ。その首都であるキガリに設けられた1周15kmの周回コースは、10分以上続く長い登坂は無いものの、キガリ・ゴルフ峠(距離0.8km/平均8.1%)と石畳が敷かれたミュール・ド・キミハーウラ(距離1.3km/平均6.3%)という2つの激坂が登場。春先に開催されるアルデンヌクラシックのようにアップダウンが連続するハードなコースを舞台に、女子エリートレースは11周回=164.6km / 総獲得標高3,350mで争われました。
普段のトレードチームとは異なり、出身国のジャージをまとった106名の女子選手がスタート。世界女王の証である虹色のジャージ「アルカンシェル」を巡る戦いが本格化したのは、残り55kmを切ってからのことでした。

それまで単独で逃げていたカリーナ・シュレンプ選手(オーストリア)をメイン集団が捉えると、カウンターアタックで複数の選手が飛び出しを図ります。そして、残り35km地点でガルシア選手を含む10名が先行し、後続に対して最大1分50秒弱のタイム差を稼ぎ出すことに成功。一方、ツール・ド・フランス・ファム優勝のポーリーヌ・フェランプレヴォ選手(フランス)や同2位のデミ・フォレリング選手(オランダ)ら有力な優勝候補が揃ったメイン集団は、お互いをけん制したあったために追走のペースを上げられず。勝負は先頭10名に絞られます。
この好機を生かすべく、ガルシア選手は残り22km地点のキガリ・ゴルフ峠でペースアップを敢行し、先頭を5名に絞ります。その後、残り7kmを切るまでに2名が脱落。この日最後の登坂であるミュール・ド・キミハーウラで力強くアタックを仕掛けたマグドレーヌ・ヴァリエール選手(カナダ)が優勝を果たし、遅れながらも後方からの追走をかわしきったガルシア選手が3位表彰台を獲得しました。

「正直なところ、私たちがメダル争いに加わっているとは気づいていませんでした」と、ゴール後に明かしたガルシア選手。「最終周は、ただただ苦しい時間を乗り越えることだけを考えていました。最後の最後は少し弱気になりましたが、私のコーチでもある彼氏が”そういう時は苦しむのが当たり前だ”といつも言ってくれるので、後ろを振り返るのではなく、前の選手たちに追いつくべく走りに集中しました」とレース最終盤を振り返りました。
史上初のアフリカ開催になった今大会については「今年の世界選手権は本当に素晴らしかったです。これまでに経験したことのない、特別な大会になると確信していました。ルワンダに来て、街を散策したり、異文化に触れたり、親切な人々と交流したりするのは、とても楽しかったです」と語りました。
今大会の銅メダルは、7月のツール・ド・フランス・ファム第2ステージ優勝に次ぐリザルトであり、ガルシア選手の輝かしいキャリアの中に新たな1ページが加わりました。また、Liv AlUla Jaycoからはガルシア選手以外にも4名の選手が世界選手権に出場。最終盤までメイン集団でレースを展開したキャロライン・アンデション選手(スウェーデン)が11位、エラ・ウィリー選手(ニュージーランド)が24位で完走を果たしています。








